事務所での不支給決定事案、東京地裁で逆転勝訴!!詳しくはこちらを
申し訳ございません。ただ今、業務多忙につき新規のご相談・受付は行っておりません。
3年前に交通事故にあい、身体も完全復調していない。最近、気分がふさぎ鬱っぽくなってきたのがわかる。まだ精神科を受診していないけれど、3年前の交通事故日を鬱の初診日とできるか?
日本年金機構は、相当因果関係ありとして取り扱う具体例として、「事故又は脳血管疾患による精神障害」をあげています。
これを見ての質問かと思います。
また、相当因果関係の説明として、前の疾病又は負傷がなかったならば、後の疾病は起こらないであろうと認められる場合は相当因果関係がありとして、前後の傷病は同一傷病として取り扱うとしています。
一見これらを読むと、交通事故と鬱は相当因果関係あり!?。と思えますが・・・
「事故と精神障害との相当因果関係」が認められるのは、事故による脳の損傷で、脳の機能不全が起こり、その結果パーソナリティー及び行動の障害等が起きた場合を想定したものと、私は解釈しています。
交通事故による高次脳機能障害が代表例です。
また、交通事故が起きれば、鬱になるという医学上の定説も存在しません。
鬱になる人もいれば、ならない人もいる。
この事情を知らない人が、鬱と聞いてその原因は交通事故だ。と言い当てる人はいないと思います。
鬱には、いろいろな原因が考えられるからです。
鬱と交通事故に因果関係が全くないとは言えませんが、相当因果関係までには、至らないと判断し、これから受診する精神科が初診日になると回答いたしました。
(2012.8.17)
ここ2ヶ月の間に、離婚して18歳未満の子供さんと暮らしているお母さんから障害年金を申請したいと相談がありました。
「児童扶養手当を受けていますか?」と質問をすると、二人とも「受給中です」との答え。
どうやら児童扶養手当と障害年金を同時にもらえる思っているようです。
児童扶養手当は、公的年金を受けると支給が停止になります。
障害年金の月額と、児童扶養手当の月額を比較して多いほうを選択する。
同時期に二つは支給されません。
要、注意ですね!
(2012.8.16)